1月も最後の週になった。今年の秋の叙勲の推薦者選びが始まっている。推薦候補者の方たちは府県への書類提出にとりかかっておられる。昨日当事務所に問い合わせの電話が入った。九州の方だった。個人でするのは大変だから、外に頼みたいが、どこへ頼めばいいかわからないという内容だった。あいにく九州で叙勲申請の業務を行なっている事務所は知らない。というより当事務所と一緒に叙勲申請業務を行っている大阪の紫高総合法務行政書士事務所以外は知らない。
確かに個人で書類を調えるのは大変だろう。しかも書類を調えるのは一度で終わりではない。推薦団体でチェックを受け、府県でチェックを受ける。そのたびに手直しの必要があることが多い。追加資料の提出を要請されることもある。資料を提出できるのなら、提出している。提出できないから提出していないのに、そんな資料に限って提出の要請が来る。なんとか他の用意できる資料で代用する。国へ行ったらまた、内容の確認や、資料の提出を求められる。
当事務所は行政書士の業務として、建設業許可等許認可の仕事も受任するが、要求される資料の細かさが格段に違う。建設業許可申請をされた方からは、「こんなにいろいろな資料がいるのですか」と驚かれるが、叙勲申請と比べたらはるかに楽なのだ。いただいたときの感慨も違うから当然かもしれないが。
叙勲申請のお仕事をさせていただいた方が昨年11月10日皇居に招かれた。なんと天皇陛下にお声をかけていただいたそうだ。よほど嬉しかったのだろう、年賀状にはそのときの気持を歌った俳句が書かれていた。奥様に皇居の印象を尋ねたら、空気が違うとのことだった。
どんな空気なんだろう?そんなことを聞くと行きたくなってきた。誰か私の書類を作ってくれないかしら。