行政書士 丸山法務事務所

知的資産経営報告書、知的財産権管理、事業承継プラン作成など各種相談承ります。
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叙勲申請

  叙勲・褒章は誰でも受けることのできるものではありません。
 自由主義のわが国において、スポーツのメダルを除いて自由に手に入れることができない唯一のものと言えるのではないでしょうか。
 受賞者の予定数は毎回春秋叙勲約4000名、褒章者約800名となっています。

 平成21年春の春秋叙勲受章者は4068名、褒章受章者は728名でした。

 叙勲・褒章候補に推薦されることは大変名誉なことですが、短時間の内に膨大な書類作りを要請される作業で、その上厳格な期限があります。


 折角貴重な候補に選ばれながら、書類の書き方で満足できる結果が得られないようなことがあってはなりません。しかし叙勲・褒章申請の書類作りは事務員様だけでされるには、質量ともに大変なものがあります。

 候補者さまの喜びの影に事務員様の過剰な労働があったのでは、「誰からも祝福されて受ける」と言われている栄典制度の精神に反してしまいます     

 

 実際に、事務員様が書類を作って提出したものの勲章を受けることができる功績がありながら、褒章となり、その後3回も4回も叙勲申請しても認められなかった方もおられます。

 片や、褒章で推薦と言われていた方が、私共が功績をまとめた文章を担当者にお見せしたことにより、勲章で推薦となったことがあります。もちろん、全ての方に当てはまるわけではありません、その方ご自身にそれだけの功績がおありになったからなのです。

 しかしそれだけの功績があっても最初は褒章だと思われていたのです。

 私たちに特別なコネがあるわけではありません。第三者だからわかる功績の軽重があるからです。申請書類に全ての功績を書くことはできません。叙勲・褒章申請の際には役所が重きを置く功績を書かなければいくら功績があっても認められません。

 私共は第三者の客観的な目で数ある功績の中から必要な功績を選び出します。 

  

私共は、叙勲申請に特有の、短時間に、精度の高い書類を提出するという事態に対処するために、2件の行政書士事務所で連携しています。2件の事務所が同時に取り組むことにより、2倍の速さで、2倍のチェックを経た書類が出来ることになります。

 私達も生身の体ですので、仕事を受任している最中に不慮の事故にあうことも考えられます。入院中だからと言って書類提出を待ってもらえません。

  だからといって途中から代わりの人に頼もうにも、他に専門家はほとんどいません。またそれまでの経緯を一から説明していたのでは時間が足りません。

  人生の総評価がかかる大切な仕事を不慮の事故で台無しにしないようにすることも、2件の事務所で提携する大きな理由です。

  ご自身の人生の総評価を受ける際の大切な書類は書類作成のプロへのご依頼をぜひお勧めいたします。

 行政書士として培ってきた必要なことを役所に伝える文章作成力を生かして書類を作成いたします。叙勲申請の書類作成は当事務所にお任せ下さい。

 

 

  栄典制度の根拠

 栄典制度とは、国家の功労者に対して勲章や褒章を授与するものです。これを叙勲と言います。現在の栄典制度の根拠は、日本国憲法第7条第7号にあります。「栄典」は、「国家が特定の私人の栄誉を表彰するために与える特別の待遇」という意味で使われます。

栄典の種類

 明治憲法時代は、国の栄典として爵の制度・位階・勲章・褒章などの制度がありました。現在の日本憲法の下では、爵の制度は廃止され、位階の制度は死亡した人に対してのみとされています。したがって、現在の日本の栄典は、勲章と褒章が中心になっています。

 (1)春秋叙勲

 生存者に対する勲章の授与は、一時停止されていましたが、昭和38年7月の閣議決定で再開されることになりました。その後、現在に至るまで春秋叙勲として毎年2回、春は4月29日、秋は11月3日付けで授与されています。

 (2)危険業務従事者叙勲

 春秋叙勲とは別に、警察官、自衛官など著しく危険性の高い業務に精励した人に対する叙勲で、平成15年11月から開始されました。

 (3)高齢者叙勲

 春秋叙勲によって勲章を授与されていない功労者に対しては、年齢88歳に達した機会に勲章を授与することとし、昭和48年6月以降、毎月1日付で実施しています。

 (4)死亡叙勲

 勲章の授与の対象となるべき人が死亡した場合には、春秋叙勲とは別に随時勲章を授与しています。

 (5)外国人叙勲

 外国人叙勲は、国賓などの来日や駐日外交官の離任に際して実施する儀礼的色彩の濃い叙勲と、我が国との友好の増進などについて顕著な功労のあった外国人に対して実施する叙勲とに分けられます。

 

文化勲章について

 文化勲章は、我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった人物に対して授与される勲章です。受章者は、文化審議会に置かれる文化功労者選考分科会に属する委員全員の意見を聞いて、文部科学大臣から推薦された者について内閣府賞勲局で審査を行い、閣議に諮り、決定されます。受章者は、毎年11月3日の文化の日に、宮中において天皇陛下から親授されます。

 

勲章の種類

種類

 

大勲位菊花章(だいくんいきっかしょう)  大 勲 位 菊 花 章 頸 飾 (だいくんいきっかしょうけいしょく)写真 大 勲 位 菊 花 大 綬 章  (だいくんいきっかだいじゅしょう)写真 旭日大綬章または瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある人
桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)写真
旭日章(きょくじつしょう) 写真 国家または公共に対し功労のある人功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人
瑞宝章(ずいほうしょう)写真 国家または公共に対し功労のある人公務などに長年にわたり従事し、成績を挙げた人
文化勲章(ぶんかくんしょう)写真 文化の発達に関し特に顕著な功績のある人
宝冠章(ほうかんしょう) 写真 皇族女子及び外国人女性に対する叙勲など特別な場合に限り運用される

褒章の種類

紅綬褒章 自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した者
緑綬褒章 社会奉仕活動に従事し顕著な実績のある者
黄綬褒章 業務に精励して衆民の模範である者
紫綬褒章 学術・芸術・技術開発などに関する功労者
藍綬褒章 教育や医療の分野で公衆の利益を興した者または公同の事務に尽力した者
紺綬褒章 公益のため私財を寄付した者

<内閣府HPより抜粋編集>

 位 階

 正従8階の16階とされています。

  春秋叙勲は、春秋叙勲の候補者としてふさわしい人物として、推薦された人が授与されるというものです。人目につきにくい分野において真に功労のある人、多数の分野で活躍し功労のある人を推薦してもらって、国が栄典を授与するという趣旨です。

 ※まずは電話やメールなどでご相談ください。簡単に内容をお聞きした後、面談の上お引き受けが可能か検討させて頂きます。しかし、お引き受けすることが栄典の授与を保証するものではないことをご了承ください。

ご相談はこちら

○相談料(面談1時間以内)10、500円 (業務受任時は、内金に充当いたします。)

(電話やメールなどでの相談は無料です。しかし、叙勲申請に関しては詳しいご相談は面談でさせて頂きます。)

 行政書士には、法律によって守秘義務が課されています。業務上知り得た秘密を行政書士登録中はもちろん、行政書士でなくなった後も漏らしてはいけないとされています。