行政書士 丸山法務事務所

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梅棹忠夫氏

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 梅棹忠夫氏が亡くなった。90歳、老衰だそうだ。天寿をまっとうされたのだろう。丁度梅棹さんの本を読んでいる最中の訃報だった。日経に梅原猛氏が追悼文を書かれていたが。今、読んでいる本にも内容が重なる部分があり、興味深く読んだ。

 少し前に、遅ればせながら、梅棹氏の素晴らしさを知り、ファンになった私としては、同じ空気を吸っているだけで嬉しかったので、残念だ。しかし年齢の差を考えれば仕方のないことだ。同じ時間軸で生を受けたことを感謝しながら、買いだめしてある残りの本を読もうと思っている。

栃木

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 全国女性行政書士交流会に参加するために栃木県に行ってきた。1泊で観光付きと聞き、栃木で観光?と思ったが、失礼しました、日光、那須高原と有名な観光地があるのだった。当日来賓のご挨拶の中で、「栃木県は目立たないことでは上位を争っている」との話があったが、まさにそのとおり。関西の人間はあまり縁がない。

 しかしそんな栃木県で開かれた交流会は、栃木県知事が来賓として来られる、新潟会会長の講演がある、なかなか立派な会だった。講演は行政書士の未来についての話で、いい話だった。

 夜行バスで行くことになったので、朝早く着いて時間が余る。そこで美術館に行くことにした。事前に調べると、近くに県立美術館と宇都宮美術館の2館がある。収蔵品を見ると宇都宮美術館の方が圧倒的によかった。マドリッド、カンディンスキー、小さな都市の美術館でもこんなにいい作品を持っているのかと思った。

 美術館は広々とした場所に立っていて、建物と周囲の景色との調和がまた素晴らしい。中に入ると木をたっぷり使った、高い天井と幅広く長い廊下を持つ建物だった。大きなガラス張りの壁面から、外の芝生の中に設置された彫刻が見える。緑の芝生のまん中に真っ赤なチューブから白い絵の具が出ている彫刻がおかれている。色の対比が美しい。作品を観る前から美術館の雰囲気に酔ってしまいそうだ。市内有数のデートスポットというのもうなずける。

 丁度上手い具合にスイスのヴィンタートゥールという町の美術館の展覧会が開催されていた。モダンの館と言われる美術館だそうで、日本初公開だそうだ。好きな作品がたくさんあって大変楽しんだ。特に彫刻がよかった。ミュージアムショップも規模が大きく、良いものがたくさんあった。関西の国公立美術館は皆、規模、品揃えの双方で負けている。品揃えの豊富さはヨーロッパのミュージアムショップに似ていると思った。それほど多くのヨーロッパの美術館を知っているわけではないのだが。

栃木にというより、もう一度あの美術館に行きたい。一目惚れである。