和歌山に記録的な雨が降った日に和歌山市に行った。
朝から出かけていたため、何も知らないで南海難波駅に着いたとき、訳がわからなかった。12時半をまわっているのに11:45分発の電車がホームに入っている。ほどなくアナウンスで気がついた。神戸は傘がいるかいらないか程度の雨だったので驚いた。私は自分の予定通の時刻に発車した電車に乗った。しかしこの電車は1時間遅れの電車だった。これで約束の時間に遅れないで着ける。
窓の外を見ても1時間も特急が遅れるような雨には思えない。もう大雨の峠は越したのだろう。和歌山市駅から乗り換えて15分ほどで着いた駅は小さな駅だった。それでも改札機は2台あった。難波駅の様に10台もないけれど、人が暮らすのにちょうどよい規模の町の駅という風情だった。何故かなつかしさを感じる駅を出て訪問先に行く。
迎えて下さったご夫妻はとてもいい感じの方達で、2時間以上お話をしていた。帰りに「家でできた蜜柑です。」といってお土産をいただいた。自宅にかえって食べたその蜜柑は甘さと酸味がほどよくてとてもおいしかた。店で売っているものと違い、ワックスをかけてないから、見栄えは店で売っているものの様に良くはないが、味は比べ物にならないくらいおいしかった。
お金を払って手に入る物ではない物が身の周りにある、本当の豊かな暮らしってこういうものだろうと思った。