11月3日に秋の叙勲が発令された。文化勲章は落語家の桂米朝氏など5名に贈られた。春秋叙勲は4024名、春秋褒章は702名、春秋外国人叙勲は61名、危険業務従事者叙勲は3616名だった。
春秋叙勲の内訳を見てみると旭日章888名に対して瑞宝章3136名だ。瑞宝章は主に公職についていた人に贈られる。民間人は旭日章だ。ただ旭日大綬章は元大臣、元判事などにも贈られる。
勲章は昔は勲1等、勲2等などと言われるように数字がついていた。最近の法改正によって勲○等というのはなくなり、大授章、重光章、中授章、小授章、双光章、単光章の5種類になった。今でも「昔で言う○等ですね」と言われる方も多い。
叙勲制度と言うのは、国を治める上での大切な制度である。悪いことをした者には罰を、良いことをした者には賞を与えると言う考え方だ。信賞必罰というのだろうか。
だから、民間人に与えられる旭日章をもっと増やして欲しい。公職で頑張ってきた人も立派だけれど、民間でも、同じくらい、いや、もっと頑張ってきた人も多い。民間で頑張ってきた人は雇用創出や、雇用維持にも貢献している。自己の仕事で頑張るのは公、民共に同じだ。いや、リスクを自分でとっている分だけ民の方が勝っていると思う。公務員でも警察、消防、自衛隊などの危険な仕事に従事してきた人には、危険業務従事者叙勲がある。今は官高民低になっている。
旭日章と瑞宝章が半々くらいの数でいいと私は常々思っている。それが民の活力を活かすことにつながると思うのだが。