土曜日は久しぶりに京都に遊びに行った。金曜日の夕方もセミナーで話を聞きに京都に行った。だけど遊びに行くのは半年ぶりだ。
京都知恵と力の博覧会推進協議会主催の「包勝一條流式包丁」の公開実演を見にいった。
式包丁とは千年の歴史があり、清和天皇の頃、藤原中納言政朝卿が勅命を報じて「式」を定めたものと伝えられています。後に宮中の大礼儀式に際しては必ずこの式包丁が行なわれるようになりました。(主催者配布の資料より)
一言で言うと手を材料に触れずに魚、鳥などを料理する儀式だ。包丁と真箸と呼ばれる長いお箸だけで魚や鳥を調理する包丁捌きの様子を、宮中で天皇や貴族に披露したもの。この時代には料理の味付けの上手、下手よりも魚や鳥を以下に上手に調理するかということが大切だったそうだ。(この時代に生きてなくてよかったデス)日本料理は目で楽しむというのもこのような伝統から来ているのだろうなと思った。
「一刀の鯉」と「波越の鯛」という2つの式を見た。「一刀の鯉」は鯉を一太刀で皮1枚つないで切る。切ったあとの鯉の飾り付けが美しい。「波越の鯛」は鯛を3枚に捌く。手を触れずにだ。捌いた身を撒いて左右に配し波に見立て、中央に尾頭つきの骨だけの鯛が泳いでいる。
会場は三木半旅館、雅楽が流れる大広間で時の流れを忘れる幽玄の時間を過ごしてきた。
高島屋の地下で食べた伏見の玉家さんの懐石、あとで寄ったイノダコーヒーのコーヒーもおいしかった。錦市場も歩いてきた。
京都観光の1日でした。