行政書士 丸山法務事務所

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セミナー

Filed Under: 丸山優子ブログ    by: admin

今日は日本経済新聞主催のセミナーを聞きに神戸ポートピアホテルへ。「新しい日本を作る」、講師は前三重県知事、現早稲田大学大学院教授の北川正恭氏。マニュフェストの提言者。マニュフェストは数値目標、財源、期間の3点を示す公約。マニュフェストを作ったきっかけは知事時代、「お役所しごと」ではいけないと、役所にも民間企業と同じ様にPDCAサイクルを導入。職員はまじめに取り組み合理的に仕事を進めるようになったが、政治家が合理的な役所仕事の邪魔になるようになり、政治家にも合理的な行動基準が必要と考えついたのがマニュフェストだったそうだ。当時有識者と言われる人達に、「選挙はそんなものではない」と言われた。しかし今では「候補者を選ぶ基準は何ですか」という質問の答えのトップがマニュフェストだそうだ。固定観念に縛られていませんかと問い、ドミナント・ロジックに流されないように、ということだった。ドミナント・ロジック、その場を支配する空気だそうだ。・・・初めて聞いた言葉、勉強不足が露呈。

これまでの選挙はお願いをするものだったが、これからは、マニュフェストを示して約束をするものに変わっていかないといけない。これができるのは国民1人々である。国民がマニュフェストを見て、約束を果たしているかを検証すると、政治家は変わり始める。だから私1人の力で国は変わらないと言う考えを持ってはいけない。自分達の国、町は自分達で変えるという意思が必要。

90分の間、わかりやすい言葉で、表現を変え何度も日本を変えることの必要性を話された。老人会で、老人向けの補助金を廃止して、その財源を子供達のために使いたいと訴えて、現職市長を破って当選した北海道の恵庭市長の話。村にある葉っぱを都会の料亭に販売して成功した人口2000人の村の役人の話。人口2000人の村に年間6000人の行政担当者の見学があるそうだ。教育についてもわが国では6歳で小学校に入り12歳で卒業して、中学に入ると決まっているが世界の中でこのように国が入学や卒業の年を決めているところは少ない。これは近代工業化に適した、機会を操れる能力のある人間を大量に確保する必要があったからではないかというのが北川さんの考えだ。そして今このように近代工業化に適したように作られたシステムがほころびてきている、子孫のために新しいシステムを考える政治を選ぶ必要がある。

また役所が国民の方を向いていないのは、中央集権制だからだ。中央からお金がくるのだから、お金を出す方にばかり役所の注意が行く。言われてみればなるほどだが、言われるまではこんなにはっきりわからない。

話を聞いている内に徐々に閉塞感が薄れていった。この閉塞感が続くと独裁者が現れる。国民が閉塞感に嫌気がさして、何かしてくれそうな人間を選ぶからだ。だから私は閉塞感を恐れる。だけどこの国の未来に希望を持てそうだ。そして私に何ができるだろう?

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