今年のお正月はずっと家にいた。だけど1度年賀状を出しに郵便ポストまで、松葉杖をついて行った。徒歩2分の場所だ。それでも、松葉杖をつくと両手が塞がるので荷物が持てない。口にくわえていくわけにもいかず、ポケットの大きな上着を着て、その中に年賀状を入れて出かけた。
やはり足を骨折すると不便だ。最初はこれでお正月は寝正月で何もしなくて良いと喜んでいたのだが、花をいけようとしても花瓶がもてない。花瓶に水を入れて持ってきてもらって、花を置いてもらってということになる。なんだかお花の先生になったみたいで、若干嬉しい。我ながら情けないほど単純。
そんなわけで何かしようとしたら、誰かの手を煩わせる事になるので、何もしないことにした。何もしないで手の届く範囲にお茶とお菓子を置いてテレビを見ていた。そんな暮らしを3日間続けていたら、ふと思った。
「私、丑になるのでは?」とても心配です。