忘年会を諦めていった医者で、「先生、これは捻挫でしょうか」「捻挫ではそんな歩き方にはなりません」レントゲンを見る前に言われた。「ほら、これです、やっぱり折れてます」先生がなんだか嬉しそうに見えるのは気のせいかしら?と思っている私の上に「6週間ギブスをはめてもらいます」「6週間で良いのですか?」「ギブスをはめるのが6週間ということです、治るのが6週間というわけではありません。お間違いなく」遠慮なく言葉が降り注ぐ。
起ってしまったことをとやかく言っても仕方ない。しかし一番大切なことを忘れていた。いつもの状態で会場に着くことが一番大切なことだったはず。ならば、あんなに必死で階段を駆け下りなくても良かった。少し遅れただろうが、それでもいつもの状態で着くことができたはず。
私はあのとき何を迷ったのだろう。一段とばしで降りるかどうかではなく、自分が従うべき価値観はどれなのかを迷っていたのだと思った。。
何が一番大切かを見失っていたのだ。多くの選択肢があるときほど難しい。常日頃の心がけが試されるのだろう。