行政書士 丸山法務事務所

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知的財産戦略セミナー(1)

Filed Under: 丸山優子ブログ    by: admin

今日は近畿知財戦略本部主催の知的財産戦略の研修に、尼崎へ。第1部は「オンリーワンの技術を目指して」というタイトルで西宮の株式会社神島組の社長と総務部長の話だった。暗い話しか聞かない建設業で、明るい話が聞けるのは珍しい。たまにあっても、建設業者が業種転換を図った話だ。この株式会社神島組のように本業での明るい話はめったにない。私にもお付き合いがある建設業者さんがあるので、何かヒントになる話を聞けるかと、以前から楽しみにしていた研修だった。

この会社は資本金2000万円従業員18名で特許を21件取得しているそうだ。「岩」に特化して、岩盤掘削日本一を目指してやってきたとのこと。今も申請中の特許があるそうだ。何年か前に取引先から、「あなたの会社は地域から必要とされているか?」と聞かれ答えられなかったことがきっかけになり、「社会に必要とされる会社」になろうと一生懸命考えたという話だった。部長である奥様の話では、社長は夢に向かって進んでいたが、奥様はじめ社員も夢の実現を信じていなかったらしい。夢を信じて進んだというのは、本当だろうけれど、社会に必要とされなければ生き残れないという強い危機感が社長のバネだったのだろう。おっとりとした風情の現在の社長からは、そのような危機感はもはや感じられないが、危機感の中で、孤独と戦いながらの開発だったのだろう。一つのセミナーで、同じ会社の事を2人が話すという異色のスタイルのセミナーだったが、さもありなん。奥様の話のうまいこと!そこらへんの講師が裸足で逃げ出すほどだ。今までの近畿知財戦略本部主催の講師の中でもピカイチだ。会社の内情の話があれば、経営の神様の話もある、それを抑揚の効いた分かりやすい話し方で話される。笑いあり、感動ありの話に、つい引き込まれる。

「社会に必要とされていますか」この言葉が私の胸にささっている。

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